0歳の息子を連れて香港に行くために特典航空券を発券しましたが、これまで幼児を含む特典航空券の発券方法についてあまり理解していなかったので少し苦労しました。
今後幼児を含むANA国際線特典航空券を利用しようとしている方は参考にしてみてください。
目次
幼児のANA国際線搭乗は無料ではない
どこかで2歳または3歳までであれば子どもはタダで飛行機に乗れるよ、という話を聞いたことがあったので私も最近まで誤解していたのですが、赤ちゃん連れで国際線を利用する場合、赤ちゃん分の航空券を購入する必要があります。つまり無料ではありません。
ANAの場合、国内線であれば生後8日以上満3歳未満の子どもが同伴者の膝の上に座る(座席を利用しない)場合は子どもは無料ですが、国際線では年齢にかかわらず子どもの分の航空券が必要となります。
ANA国際線での子どもの利用条件と適用運賃
幼児が国際線を利用する場合に費用がかかるということですが、まず初めにANA国際線における子どもの利用条件と適用となる運賃について調べてみました。
自分の子どもがどの条件に当てはまるのか確認しておきましょう。
子どもの年齢によって[幼児/小児]を区別している
ANA国際線では子どもの年齢によって、「小児/幼児」を以下のように定義しています。
- [幼児]:搭乗日の年齢が生後8日~2歳未満の子ども
- [小児]:搭乗日の年齢が満2~12歳未満の子ども
なお、生後8日未満の子どもは搭乗することはできません。
同じ幼児・小児でも条件によって適用運賃が変わる
子どもの年齢によって[幼児/小児]が定義されていますが、幼児/小児であればすべて同じ運賃が適用されるわけではありません。
幼児の場合は子どもが座席を利用有無、小児の場合は同伴者の有無によって適用となる運賃が変わります。
[幼児]
座席を利用しない(同伴者の座席に一緒に座る)場合:幼児運賃
座席を利用する場合:小児運賃
※幼児は必ず同伴者が必要
[小児]
満2~12歳未満で同伴者ありの場合:小児運賃
満5~12歳未満で同伴者なしの場合:大人運賃
※子ども一人での利用については受付条件あり(ANAジュニアパイロット)。
例えば、幼児の場合なら座席を利用しなければ幼児運賃、利用するなら小児運賃が適用となります。
それぞれの運賃については以下を参考にしてください。
[box05 title=”(参考)子供割引運賃について”][幼児運賃]:大人の運賃の約90%割引
旅行開始時の年齢が2歳未満の子どもが対象
[小児運賃]:大人の運賃の約25%割引
旅行開始時の年齢が2歳以上12歳未満の子どもが対象
※座席を使用する幼児は小児運賃適用
・予約変更、払い戻し手数料も大人運賃の手数料より上記割引率が適用
・座席を使用しない幼児(2歳未満)は手数料無料。
幼児を含む特典航空券の発券方法
赤ちゃんを連れて国際線を利用するために特典航空券を発券する方法ですが、2歳未満の幼児を含む予約はインターネットで完結させることはできません。
幼児運賃航空券の購入は電話のみの受付となるため、大人の特典航空券を予約したあとに以下の連絡先で申し込む必要があります。
[box05 title=”連絡先”]- ANAマイレージクラブ・サービスセンターまたは各会員専用デスク
幼児運賃航空券についての疑問点
実際に幼児運賃航空券を発券する際に疑問に思った点を以下に列挙しました。
幼児運賃航空券は大人の特典航空券申込みと同日に発券しないといけない?
幼児運賃航空券は必ずしも大人の特典航空券申込みと同日に発券する必要はありません。ただ後述する理由より出来るだけ早く発券したほうがよさそうです。
幼児運賃航空券の金額は何をベースに計算している?
幼児運賃は大人の運賃の90%とされていますが、肝心の大人の運賃がどれを指しているのかよくわかりませんでした。
一部のブログでは正規運賃と記載されているものもありますが、基本的には幼児運賃航空券を申込む日時点で予約できる大人の航空券の運賃がベースになっているようです。
幼児運賃航空券の金額は変動するのか?
大人の運賃の運賃の変動によって幼児運賃航空券の金額も変動するため、出発日が近づくにつれて金額は高くなっていくと思われます。
そのため赤ちゃんを連れていくことが決まったらなるべく早く幼児運賃航空券を発券しておいたほうがいいと思います。
幼児の特典利用について(2018年12月1日搭乗分より)
[jin-img-waku]ここまで幼児運賃航空券について説明してきましたが、2018年12月1日搭乗分から座席を必要としない幼児の特典利用が開始となりました。
これにより、座席を必要としない幼児については幼児運賃航空券を購入する必要がありましたが、同伴する大人の特典航空券に必要なマイル数の10%を支払うことでも利用することが可能になりました。
マイルで支払うメリット
【①】幼児運賃航空券を比較してお得になるケースがある
幼児運賃航空券の金額は発券申込みのタイミングによって変動しますが、マイルでの支払いについては大人の特典航空券に必要なマイル数の10%固定となります。
そのため出発日近くの幼児運賃航空券が高くなってしまった場合などはマイルで支払いをしたほうが負担が少なくてすみます。
【②】日程変更に制限が少ない
これはかなり重要だとおもいます。
諸事情で日程変更等が必要になった場合、大人の特典航空券については期限内であれば無料で何度でも変更可能です。
しかし幼児運賃航空券は特典航空券と同じ扱いではないため、幼児運賃航空券のベースとなる大人の運賃の条件を引き継ぐため一番コストのかからない幼児運賃航空券を発券した場合キャンセル・変更不可となる可能性があります。
そのため日程変更の可能性がある場合は、マイルでの支払を選択したほうが融通が利くことになります。
マイルで支払いをするときの注意点
特典利用者登録が必要
搭乗者本人以外のマイルを使用することになるため、特典利用者登録が必要になります。スムーズに発券処理を済ませるためにも事前に特典利用者登録を済ませておきましょう。
私の場合:実際に幼児を含む特典航空券を発券しました
先日、幼児を含む特典航空券を発券しました。行き先は香港です。
赤ちゃん連れの旅行にはトラブルがつきものなので、赤ちゃんが体調を崩して旅行がキャンセルまたは日程変更となるリスクも考えて変更に融通のきくマイルでの支払にしましたが、その際に幼児運賃航空券の金額についても問い合わせしてみました。
幼児運賃航空券の金額は運賃5,000円+税1,950円
問い合わせをした時点での幼児運賃航空券の総額は往復6,950円とのことでした。この中にはAIRPORT CONSTRUCTION FEE:1,250円とAIRPORT PASSENGER SECURITY CHARGE:700円が含まれているため、航空券の金額だけだと5,000円です。
ちなみにこの5,000円の運賃が無くなってしまった場合、次の金額がどうなるか確認したところ15,250円になるとのことでした。実に3倍です。
幼児の特典利用の場合2,000マイル+税1,950円
搭乗日が2018年12月1日以降のため、座席を必要としない幼児については同伴する大人の特典航空券に必要なマイル数の10%を支払うことでも利用が可能です。
香港までの必要マイルは20,000マイル(レギュラーシーズン)なので、その10%で2,000マイルが必要になります。
また、AIRPORT CONSTRUCTION FEE:1,250円とAIRPORT PASSENGER SECURITY CHARGE:700円についてはマイルでの支払い部分に含まれないため別途支払いが必要です。
今回は幼児の分はマイルで支払いをしました
今回のケースでは幼児運賃航空券の金額と必要マイルの差があまりないためどちらで支払いをしてもあまり負担は変わらないような気もしましたが、日程変更の可能性も考えてマイルでの支払とすることにしました。
もし幼児運賃航空券の金額が15,250円になっていたら、それこそマイルでの支払い一択になると思います。
(参考)マイルを使用せずに予約した場合の幼児運賃航空券の金額は運賃5,800円+税1,950円
[jin-img-waku]
参考までに特典航空券で発券したものと全く同じ旅程を、マイルを使わずに予約した場合の幼児運賃は運賃5,000円+税金1,950円で総額7,750円でした。
なぜか少しだけ特典利用のほうが金額が低いですね。
まとめ:幼児を含む特典航空券のルールを正しく理解しておきましょう
今回は幼児を含む特典航空券の発券についてまとめてみました。
赤ちゃんを連れての旅行は大変ですが、その分楽しみもあります。正しくルールを理解していざというときに困らないようにしておきましょう。
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